2013-02-08
ロックバンド、L'Arc〜en〜Ciel(ラルク アン シエル)のhydeとも関わりがあるという画家・金子國義。氏の個展「遊戯の果てに」が、2013年2月9日からBunkamura(東京都渋谷区)のGalleryではじまる。
このことに先立ち、2013年2月8日に同Gallery内でオープニングパーティーが行われた。このパーティーに招待されたこともあり、文章らしきものを。
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金子國義と私のかかわりといえば、専修大学文学部の菊地ゼミで恒例となっている、2009年の「泊まらない合宿」がさいしょのはずだ。ここで、角川文庫のシェイクスピア『ハムレット』(河合祥一郎訳)を読むこととなり、そのカバーに使われていたために、彼の作品とはじめてぶつかった。そして、約半年後の2010年の2月、偶然に通りかかった個展「悪徳の栄え」(Bunkamura Galleryで開催)にて、まとめて作品を拝見し、今回のパーティーに招待されることになったのである。
それにしても、《不思議の国のアリス》のシリーズ、《聖者たち》シリーズ、《青年の時代》シリーズなど、氏のさまざまなシリーズをを続けてみていると、まったく絵の感覚は違う。だが、同じ画家が描いていることはわかる。しかし、手抜きなく描き切れている。ただ、飽きのような感覚が沸き上がってくることがない。むしろ、よくこれだけちがう感覚があるものを描ききる力があることに、畏敬の念、あるいは驚きの感覚が自分の内に生じる。
これらは、バレエを習ったり、歌舞伎に関わりがあったりといった、ふつうのルートを通らなかった氏だからこそできる技なのだろうか。それとも天賦の才能なのか。理由はどうあれ、すごみを感じる。
付記:パーティー後は二次会にも参加され、日付が変わる直前あった延長の終了まで、ファンとの会話をする氏の姿は、最強のイベンターそのものであった。
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金子國義 「遊戯の果てに」
会期:2013年2月9日(土)~17日(日)
10:00~19:30 会期中無休 入場無料
サイン会 2月10日(日)17時より(作品、書籍、グッズ等購入者対象)