電車の広告で、確かH.I.S.の広告だったと思うのだが、
「自社の商品のみならず他社の商品をすすめることもある」
というものを見た。
自分の所でできないことは他社にお願いするということである。
そんな紹介した他社から、紹介料などがあるかもしれないが、
顧客に対しては紹介をするところでもある、なんていう自社PR
にもなるだろう。
・・・
大分県にある日本文理大学は推薦入試で、このようなことと
似たようなことをやっている大学である。
この大学の場合は、他大学の推薦入試の情報を開示した上で、
自大学の推薦入試に結びつけようとしているのである。
しかも、優秀な学生を確保するため、国公立大学の推薦入試の
試験日の情報を提供した上でのことである。
過去に、そして、毎年、どれだけの受験生が、この情報を得て
国公立大学と日本文理大学との併願をしているのかについては
データーがないので分からない。
だが、日本文理大学の広告では、このような国公立大学と
併願をして、国公立大学がだめだった結果、日本文理大学に
入学すると「Sクラス」という特待生クラスに所属することを掲げ、
このクラスにおいて行われる大まかな特別指導体制に関する
案内と、就職・進学実績も同時に公開している。
・・・
過去に、大学を受験生だった時に、オープンキャンパスなどで
大学、学部、学科のことを聞いてまわったことがある。
その、受験生の時は質問する大学にはその大学のことに
絞って質問して、持っている他の大学の情報と、自ら比較を
するなどしていた。
というのも、あまり他大学のことまで言ってくる広報担当者は
いなかったからである(いなかったわけではない)。
いまはオープンキャンパスなど、大学の広報に関係しているため、
在学生として受験生や保護者から大学、学部、学科のことで
相談、質問を受けることがある。
いま、私が答えるときの答は、他大学のことも絡ませながらで、
最終的な判断などは受験生らに任せている。(ちなみに他大学から
紹介料などを貰っているわけではない。)
これら、オープンキャンパスなどでの、質問に対しての、私の
出している答は私の所属している入学センターなどが書面に
していることを言っているわけではなく、私の調査結果である。
だが、日本文理大学の場合は書面にしているのである。
しかも、受験生に配付しているのである。
この件、特別クラス(「Sクラス」)の案内が含まれているとはいえ、
これには恐れ入った、という感覚があることから、書いておく次第。